Obsidian用のDesktop Entryファイルを作ってみた
Desktop Entryはランチャをメニューに統合するような仕組みです.KDEやGNOMEなどの FreeDesktop.org のXDGエントリ仕様に適合しているデスクトップ環境で使用可能です.
AppImageやローカルでmake build && make install したアプリケーションやフォルダへのショートカットをシステムに統合したいときは Desktop Entryファイル (*.desktop) を作ることで利便性が向上します.
Desktop Entry ファイルの書き方
作成場所は ~/.local/share/applications/
です.アプリケーションリンクを作りたい場合は拡張子を .desktop にします.拡張子より前の部分に関しては任意名を指定できますが D-Bus well-known name の形式に従う必要があります.たとえば数字ではじめない,特殊文字は用いない,などのいくつかのルールがあります.
ちなみにシステム用のdesktop entryファイルは
- /usr/share/applications/
- /usr/local/share/applications/
に配置されています.
基本的なテンプレートはこんな感じです.いわゆる key=value 形式のプロパティファイルになっています.
[Desktop Entry]
Name=アプリケーション名
Exec=実行コマンド
Comment=コメント
Terminal=true または false
Icon=アイコン名(拡張子不要)
Type=エントリータイプ(Application など)
アイコンファイルは以下のフォルダから検索されます.iconの推奨はpngファイルでicoやsvgファイルはサポートされていません.
- ~/.local/share/icons/
- /usr/share/icons/
- /usr/share/pixmaps/
作ったファイルはコマンドでバリデーション可能です.
Desktop-file-validate ファイル名
エラーが出た場合はエラーメッセージに従って修正します.
作ってみた
Markdownメモアプリとして最近重宝しているObsidian用の Desktop Entry ファイルを作成してみました.
[Desktop Entry]
Name=Obsidian
Exec=Obsidian-1.3.7.AppImage
Comment=Markdown note taking application
Terminal=false
Icon=obsidian-icon
Type=Application
ちなみにObsidianのアイコンはここからダウンロードしました.